日本LPガス協会=カーボンニュートラル化テーマのセミナー初開催
日本LPガス協会は4日、「LPガスのカーボンニュートラルを皆様と共に考えるセミナー」と題してLPガスの脱炭素化への取り組みをテーマとしたセミナーを都内で開催した。同協会の担当者によると、LPガスのグリーン化に特化したセミナーの開催は今回が初めて。LPガスの販売業者や機器関連販売会社など、会場で70名前後、オンラインでは200名前後が参加した。
はじめに日本LPガス協会が基調講演を行い、2050年の業界目標および2035年に向けた今後5年間の行動計画を説明した。脱炭素化への取り組みでは、実際にグリーンLPガス製造を進める企業や研究法人、大学の研究者らが現時点での開発状況を紹介した。また、グリーンLPガスの社会実装までのトランジション期における利用が想定される再生可能ジメチルエーテル(rDME)についても、生産方法やサプライヤーチェーンが紹介された。
セミナーの最後には、卸や小売り販売におけるグリーンLPガスやrDMEの需要開拓、普及促進、消費者へのサプライチェーンで想定される課題をテーマにパネルディスカッションの場が持たれた。パネリストとして登壇したLPガス販売大手のサイサンは、現在進める業務用カーボンオフセットLPガスの販売状況を紹介し、消費者に選ばれるための価値の提供が難しい状況であることや、複雑なLPガスのサプライチェーンのなかで環境価値の品質を維持するためにはルール化が必要だと言及した。また、ディスカッションのなかでは、グリーンLPガスの製造のみならず、卸業者や小売り業者への流通も視野に入れた議論を始める必要がある、との指摘もあった。
LPガス業界は2050年にLPガス100%全量のカーボンニュートラル化を目標とし、2035年度には消費量の16%相当、178万トン前後(2035年度のLPガス消費量約1,110万トンと想定)のカーボンニュートラル化を目指すとしている。LPガス業界はこれまで、グリーンLPガスの製造方法の開発に力を注いでいたが、他のエネルギーとの競争環境のなかでは普及促進や需要家側の意識改革も必要となる。「今後はグリーン化の道筋に対して積極的な情報発信が重要」(日本LPガス協会)になるといい、同様のテーマでのセミナーを定期的に開催することも検討されているようだ。



