LPG=富士瓦斯・津田社長に聞く、andLPGカンファレンス(上)
2025年10月22日。東京・有楽町の東京国際フォーラムで一般社団法人andLPGカンファレンスの『&LPG エキスポ 2025』が開催された。講演、パネルディスカッション、ビジネスコンテスト、パーティーなどが催された。総勢800人の業界関係者が集まり、会場は熱気に包まれた。このエキスポは、業界の有志企業が「手弁当」で運営を行うという。andLPGカンファレンスとは一体どんな組織なのか。立ち上げの経緯や狙い、その背景となるLPG業界の課題について、創設者の富士瓦斯・津田維一社長に訊いた。

andLPGカンファレンス創設者の富士瓦斯・津田維一代表取締役社長
―立ち上げの経緯は
2022年に富士瓦斯単独でエキスポを開催しました。その時はブース出展なども小規模なものでした。大きめの会議室を1つ借りて、15分程度のショートセミナーを数本行いました。それが立ち見が出るほどの盛況でした。そこから「一緒にやりたい」という会社が集まり、翌年の2回目は任意団体としてスタートさせました。その後、団体の理事の方たちからきちんと運営を行うべきだとの声が上がり始め、2024年からは一般社団法人にしました。現在は80社程度(2025年12月時点)の会員企業から会費を集めて運営しています。2026年は10月19日に東京国際フォーラムで『&LPG エキスポ 2026』を開催予定です。
―設立の目的は
最終的にはシンクタンクの創設を目標にしています。業界の知見が溜まっていくような仕組みを作りたいと考えています。現在は行政や業界団体からの調査事業を請け負える組織がありません。そのため、きちんとした統計データが整備されておらず、各県のLPGのユーザー数すら正確に把握できていない状態です。これでは業界の商慣行是正や国のLPG行政に対する提言も行えません。
『LPG白書』のような年次レポートを刊行することも考えています。これはandLPGカンファレンス設立当初からの目標です。業界に通じていない行政官やアナリストの方々が毎年それを読めば、業界の現状がわかるようなものをイメージしています。最初は新聞記事を取りまとめるだけでもいいと思うんです。初年度は10ページ程度のレポートから初めて、2年目には30ページ程度、10年ぐらいで200ページ程度のものを毎年出せるようにしていきたいです。
―活動に対する反響は
かなりありました。カーボンニュートラルの話が出てきて、今後LPGの市場は6割に縮小すると言われています。業界のみなさんは間違いなく顧客が減っている状況だと思います。これから先も事業を続けていこうとする人たちからすると、「どうしたらいんだろう」という不安や既存の業界団体に対するモヤモヤが背景にあるのだと思います。
andLPGカンファレンスは「具体的に何かやりましょう」というより、まず「集まって話しましょう」というところから始めています。毎年夏に札幌に集まってテーマを決めて話し合う。それには100人ほどが集まり大いに盛り上がります。やる気のある人たちが、志だけで全国から集まっているからです。ほかの業界団体とは意識が全然違います。元売りの系列が異なる人たちと話す機会もあり、そこから交流がどんどん広がっていきます。そこでみなさん、「いやぁ、よかったね!」、「みんな同じ悩みを抱えているんだ!」、「勇気をもらいましたよ!」なんて言いながら、すごく刺激を受けて帰っていきます。


