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イラン戦争で起きたエネルギー市場の変化
(3月19日時点)
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原油
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・中東産原油はホルムズ海峡閉鎖で物理的に出荷不可
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・日本勢がWTIなど米国産の購入を加速
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・南方産、アンゴラ産など中東産の代替需要は増加、価格も大幅高
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・中東では出荷可能なオマーンが大幅高
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・サウジは紅海側(ヤンブー港)から出荷継続
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・中東産スポット市場はモノ不足で機能不全
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・ロシア産制裁緩和で,日本で実効性が乏しい
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・日本の備蓄は254日分(備蓄原油のため製品化に時間)
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・備蓄原油の品質面のリスク、重質油種がメイン
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国内石油製品
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・燃料高騰で中小企業の負担増、経営を圧迫
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・ガソリン補助金の再開、小売価格170円を想定
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・製油所稼働率70%台に引き下げ
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・4月以降の入札不調相次ぐ、物流停滞、外出自粛の可能性
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・重油不足じわり拡大、国備原油の転送進まず
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海外石油製品
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・アジア、豪州勢は米国からの輸入に切替え
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・中韓は自国優先で輸出期待薄
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・SAF価格はシンガポールのケロシン連動で上昇
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・東南アジアでは輸入できず経済活動自粛の動きも
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・日本元売りは輸出カーゴの買い戻しと製品調達を実施
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石油化学
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・アジアはナフサの中東依存度が高く、フォースマジュール多発
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・タイ、インドで原料不足により一部クラッカーが停止
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・日本ではナフサクラッカー稼働率低下や定修延期に
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・日用品の供給不足への懸念が強まり、事態は深刻化
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・中国は露原油、米産エタン使用で他国より影響は軽減
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LNG
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・北東アジア着のスポット価格は戦争前の約2倍
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・ラスラファンに攻撃、年内復旧も困難視
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・カタール、UAE産消失で世界供給の約20%減
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・日本は中東依存度が低い
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・南アジアは深刻、パキスタンはカタール依存99%
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・新興国では計画停電や在宅奨励で需要破壊へ
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・エジプトやトルコ向けのスポット需要も増加
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・米国は供給側、経済的な影響はほぼなし
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LPG
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・日本のプロパン供給は米国産、中東情勢の影響はなし
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・需給への影響は限定も先高観測でスポット販売は減少
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・国内備蓄90日分、将来的には備蓄日数の引き下げ検討へ
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・国際市場のプレミアムは急上昇
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・中東依存度高かったインドが苦境
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バンカー
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・原油以上に製品価格が急騰、アジアは品薄でスポット不成立
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・日本は極端な品薄でスポット市場消滅、4月も3~7割枠カット
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・韓国は割安なターム販売停止、高値でスポット販売
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・台湾は中東依存度35%で需給は比較的余裕も価格は暴騰
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・LSMGO暴騰、油価上昇に伴う与信問題、倒産懸念が浮上
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・ペルシャ湾が航路定限の除外水域(戦争保険の補償外)に
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・バンカー高騰が全製品の運賃上昇に、日本経済への影響甚大
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電力
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・電力先物価格は暴騰。イラン紛争前から約1.5倍の水準。
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・3月中旬から電力スポット価格も上昇傾向(オファーが上昇)
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・今後の焦点はLNG価格。夏場の需要期まで高値続くと、電力スポット急騰の可能性も
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・重油不足により一部の火力発電で稼働抑制の動き。
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