ENEOS HD=米シェブロンの東南アと豪州の資産を21億ドル超で取得、海外事業拡大へ
日本の最大手元売りENEOSホールディングスは14日、米シェブロンが保有する東南アジアと豪州の法人の株式を取得すると発表した。このなかにはシンガポール・リファイニング・カンパニー(SRC)の製油所(日量29万バレル)の権益50%が含まれる。総取得額は21億7,000万ドル(3,360億円)にのぼる。
14日の2025年度決算発表で公表した。第4次中期経営計画の一環。「グローバルな視点で検討を重ねてきたM&A案件」と位置付けており、今後、海外での事業拡大を推進し、トレーディング事業も拡大する方針という。発表資料によると、24年度の海外売上高は全体の16%だったものの、今回のM&Aにより当面は約30%、2030年度には約50%へと拡大することを目指す。株式取得完了は2027年を予定している。
日本国内では人口減少に伴い石油製品の需要減少が続いている。経済産業省が4月25日に示した2025~2029年度の石油製品需要見通しでは、燃料油需要は年平均で2.2%、5年間で10.5%減少すると見込んでいる。こういったなか、ENEOSは今後の燃料需要増が見込まれる東南アジアを含めた海外市場でのビジネス拡大に踏み切った格好だ。また、日本の製油所は設備の老朽化に伴い、装置不調が発生しやすい状況にある。安定した海外事業に向けて、コスト競争力に優れた海外の輸出型製油所を獲得したいとの狙いがあったようだ。
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