伊藤忠エネ=王子グループと電力販売の合弁会社設立、小売自由化へ足固め
伊藤忠エネクスは26日、王子ホールディングスの子会社である王子グリーンリソースと共同で、電力販売事業を行う合弁会社を設立すると発表した。来年1月の設立を予定しており、年間30億キロワット時の販売を目指す。 新会社名は「王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社」。資本金は1億円となり、伊藤忠エネクスが60%、王子グリーンリソースが40%をそれぞれ出資する。代表者は現時点で未定。 2016年に予定されている電力小売の全面自由化を前に、異業種からの電力事業への参入が相次ぐなか、電力小売販売のノウハウを有し実績も持つ伊藤忠エネクスと、国内有数の自家発電設備を有する王子グループが提携することで、新電力事業者として国内トップクラスの販売力が期待できる。両社ではさらに、発電事業についても共同で検討を進める予定としており、電力販売事業の拡大に取り組む。 伊藤忠エネクスは、既報のように関西電力と共同で仙台港に石炭火力発電所を新設する計画も明らかになるなど、石油やガスなど燃料販売で多大な実績をもつ同社が電力事業を次なる中核事業として拡大していく構え。 |
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