ユーラシアGとエネ研が「グローバル資源・エネルギーサミット」開催
米調査会社のユーラシア・グループと、日本エネルギー経済研究所(IEEJ)は18日午前、都内のホテルで「グローバル資源・エネルギーサミット」と題するセッションを共同開催した。
セッションに先立ち、ユーラシア・グループのイアン・ブレマー社長は「低炭素化のスピードが速いなか、Gゼロ後の世界で地政学リスクとエネルギーは密接な関係にある」とあいさつした。
パネルディスカッション「世界の資源・エネルギー産業の発展と地球の持続的成長をともに実現するためのチャレンジと機会」には、笹川平和財団の田中伸男会長や、LNGカナダ政府渉外統括のスザンナ・ピアース氏らが登壇。田中氏は「非連続的なイノベーションを図っていかなければならない」とし、水素エネルギーの活用で石炭消費を減らし、座礁資産の解消につながるとの見解を示した。
一方、ピアース氏はLNGプロジェクト開発のプロセスで、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の視点から先住民コミュニティとの関係づくりについて「先方からの接触を待つのでなく、こちらから対話を始めた」と強調。LNGのような大型プロジェクトを推進する上で、ESGの「S=社会」を重視することが必要とした。
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