シンガポール=2月のバンカー重油販売量、前年同月比2.6%増の387万トン
シンガポール港湾庁(MPA)はこのほど、2月のシンガポール港でのバンカー重油販売量が387万9,700トン(速報値)だったと発表した。前年同月比2.6%(9万9,300トン)増加したものの、前月比では14.1%(63万5,000トン)減少した。
高硫黄380cst重油は52万2200トンと前年同月比218万4800トン、前月比11万100トンいずれも下落した。MGOは8万6,400トンと前年同月比1万6,500トン増加したが、前月比では2万2,100トン減少した。硫黄分0.5%・100cst以下の販売量は71万6,200トンと前月比3万4,500トン増。硫黄分0.5%・180cst以下の販売量は15万300トンと前月比6万700トン減。硫黄分0.5%・380cstは184万5,400トンと前年同月比183万3,300トン上昇したが、前月比では37万2,900トン減少した。
バンカー重油の販売数量が前月と比べ低下した理由について、シンガポールに寄港する船舶数の減少が挙げられる。中国における新型肺炎の感染拡大を受け、欧州や中東からシンガポールを経由して中国へ向かう船舶が減った。
山岡 彩奈 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.