シンガポール=11月のバンカー重油販売量、前年同月比4.6%増の426万トン
シンガポール港湾庁(MPA)はこのほど、11月のシンガポール港でのバンカー重油販売量が426万2,500トン(速報値)だったと発表した。前年同月比4.6%(18万6,900トン)、前月比では2.7%(11万200トン)それぞれ増加した。
高硫黄380cst重油は99万5,100トンと前年同月比52万8,600トン、前月比では1万700トンいずれも減少した。硫黄分0.5%・180cstは18万5,900トンと前年同月比16万6,200トン減少した。一方、前月比17万5,400トン増加した。硫黄分0.5%・380cstは204万4,200トンと前年同月比75万900トン増加した一方、前月比では18万9,300トン減少した。また、硫黄分0.1%のLSMGOは32万4,500トンと、前年同月比4万9,900トン、前月比では3,900トンそれぞれ減少した。
世界的なコンテナ船のコンテナ船の減少を映し、シンガポールに寄港する船が遅れバンカー油の販売数量がやや減少した。一方、輸送コストと原油先物高に伴う販売価格の上昇を受け、価格競争力を持つ港が少なくなったことから、船会社は供給が安定しているシンガポールでの調達を好感している。世界のバンカー需要が落ち込むなか、「同国では一定の需要が保たれている」(市場関係者)ようだ。
リム情報開発の調べでは、同港の11月の平均VLSFO価格は350.83ドルと、前月の332.09ドルと比べ18.70ドル上昇した。
山岡 彩奈 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.