シンガポール=トタルマリンフューエル、22年からLNGバンカリング供給へ
シンガポール港湾庁(MPA)は2月26日、2022年1月1日から5年間、トタルマリンフューエル社にLNGバンカーサプライヤーライセンスを与えると発表した。同港で3社目のLNG供給業者となる。
MPAはアジア最大の港であるシンガポールでのLNGバンカリングの安定供給を狙い、価格競争力のある市場を構築する予定。市場関係者によると、船舶用燃料としてのLNGの価格や数量は年単位の長期契約で決まっているため、少なくとも22年半ばまではスポット市場での取引は困難という。ただし、シンガポールでLNGバンカリング取引が活発になれば、アジア全域でスポット取引が広がるとの期待もある。
MPAはこれまでに、フューエルエヌジー(FueLNG)社とパビリオンエナジー社にLNGバンカリングのライセンスを付与している。シンガポールの供給能力は、この2社で年間最大100万トンに達しているという。
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