シンガポール=2月のバンカー重油販売量、前年同月比6.2%増の412万トン
シンガポール港湾庁(MPA)はこのほど、2月のシンガポール港でのバンカー重油販売量が412万100トン(速報値)だったと発表した。前年同月比6.2%(24万400トン)増加した一方、前月比では8.5%(38万2,900トン)減少した。
2月の高硫黄380cst重油販売量は97万2,700トンと前年同月比45万600トン増加した一方、前月比では7万6,000トン減少した。硫黄分0.5%・180cstは20万1,400トンで、前年同月比5万1,100トン、前月比3万9,200トンそれぞれ増加した。硫黄分0.5%・380cstは200万7,900トンと前年同月比16万2,400トン増加した一方、前月比43万4,200トン減少した。また、硫黄分0.1%のLSMGOは35万8,500トンと、前年同月比4万1,800トン減少した一方、前月比では2万2,500トン増加した。
旧正月の休暇で稼働日数が少なかったことから、バンカー油の需要は前月比で減少した。一方、新型コロナウイルスの感染から1年が経過し、船員の感染防止策等が進んだため、円滑な荷役の実施が可能となり海上物流は堅調に推移した。また、コンテナの積み替え需要の高まりを受け、欧米を出発し、シンガポールで補油する船舶が増えたため、前年同月と比べ2月のバンカー油の需要は底堅かった。
リム情報開発の調べでは、同港での2月の平均VLSFO価格は495.10ドルと、前月の439.60ドルと比べ55.50ドル大幅に続伸した。