ベトナム、2022年に同国初のLNG輸入基地が稼働へ
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ベトナム国営のペトロベトナムは4月上旬現在、同国南部バリアブンタウ省にチーバイ(Thi Vai)LNG基地を建設中だ。ベトナムで初めてのLNG輸入基地となる。チーバイ基地は2022年10~12月に試運転を予定しており、2023年には商業稼働を開始する見通し。同基地は2023~2024年に産業向けにLNGの供給を始める。「2025年からはドンナイ省に完成予定のノンチャック(Nhon Trach)LNG火力発電所・3号機と4号機に発電燃料としてLNGを供給する計画」(ベトナム企業)。ベトナムのエネルギーミックスは2020年時点で、石炭火力発電が53%、水力発電が26%、天然ガス火力発電が16%、再生可能エネルギー発電が5%となっている。ベトナム政府は2021年11月に開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で、2050年までに二酸化炭素排出量をネットゼロにすることを宣言しており、再生可能エネルギーやトランジションエネルギーとしてのLNGの開発事業に意欲的だ。また、これまで国産ガス田で発電向けの燃料需要を賄ってきたが、今後ガス田の生産が減少する見通しからLNGの輸入事業を推進する。 |
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