シンガポール=交通上級相、脱炭素燃料供給の推進を表明
第22回シンガポール・インターナショナル・バンカリング・カンファレンス(SIBCON)の本会議が5日に開幕した。開会宣言で同国のチー・ホン・タット財務相兼交通上級相は、2030年までの中期目標として、情報開示の徹底、脱炭素燃料の供給推進を掲げた。2022年初頭に、シンガポール港で粗悪油が流通したことを例に挙げ、シンガポール港湾局(MPA)をはじめとした政府機関が早期解決に努め、情報公開を徹底するとの考えを示した。また、バイオ混合バンカー油をはじめ、水素、アンモニア、グリーンLNGなど多様な燃料油の供給を加速し、脱炭素化を進めるとした。市場では、世界最大のバンカー港での脱炭素化燃料の供給が本格化するとの期待感が高まっている。
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