INPEX=スノーレ油田生産プロジェクトに電力供給開始、浮体式洋上風力で発電
INPEXはノルウェーのグループ会社を通じ、北海北部で操業しているスノーレ油田生産プロジェクト向けに、近くに建設したハイウインド・タンペン浮体式洋上風力発電施設から、電力供給を開始した。
ハイウインド・タンペン浮体式洋上風力発電施設は11基の風車を備え、発電容量が88MWと世界最大級。dが管理する近隣のグルファックス油田生産プロジェクトに2022年11月に電力供給を開始し、今回の供給はそれに次ぐ。浮体式洋上風力発電施設から石油ガス生産施設への電力供給は世界初という。
両プロジェクトでは、石油生産に必要な電力を主にガスタービンによる発電機で賄っており、今回の電力供給で燃焼するガス量を削減することが可能という。両プロジェクトに必要な電力のうち、約35%をハイウインド・タンペン浮体式洋上風力発電施設が供給する予定。年間CO2排出量約57万トン程度のうち約20万トンを削減できるとしている。
INPEX広報によると、スノーレ油田生産プロジェクトの操業に必要な発電容量は60~87MWで、そのうち25MWを同浮体式洋上風力発電から賄えるという。
電力供給を担うINPEXグループ会社は、子会社であるINPEXノルウェーの100%子会社「INPEX Idemitsu Norge AS(IIN社)」。IIN社は、北海北部・ノルウェー海北部・バレンツ海に多数の石油・天然ガス生産鉱区を保有している。
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