シノペック=商用アンモニア仕様の水素S営業へ、中国で初めて
中国石油化工(シノペック)は8日、中国初のアンモニア水素製造、水素化統合ステーションの営業を始めた。場所は広西チワン族自治区で、新設した水素ステーションは同社が独自に開発した分散型アンモニア水素製造技術を採用。敷地面積は約80㎡で、1時間あたり240㎥の水素製造能力を有し、1日換算では99.9%の高純度水素を500kg製造することができる。
中国の水素ステーションは主にトレーラーでの輸送に頼っており、現在は輸送能力が低く、高コストが課題とされ、今回の水素ステーション立ち上げで輸送と貯蔵の問題解決に向けた道筋が整った。広西チワン族自治区は風、光、水などの再生可能エネルギー資源が豊富で、水素エネルギー産業の発展が期待されている。
中国は世界最大の合成アンモニアの生産国および消費国で、分散型アンモニア水素生産を推進している。昨年3月、中国国家発展改革委員会と国家能源局は「第14次5カ年計画」で新エネルギー貯蔵開発の実施計画を発表し、初めて「アンモニア」が重要な水素貯蔵キャリアに盛り込んだ。
東京 : 方 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.