阪和興業など=PKS第三者認証制度の取得サポート事業展開へ
鉄鋼商社の阪和興業は、PKS(パーム椰子殻)の第三者認証取得のサポート事業を展開する。同社が認証サービスを提供するControl Union Japanと共同で開催したウェビナーで明らかにした。 バイオマス発電事業者はFIT(固定価格買取)制度において、使用する燃料に対する持続可能性の確認が求められている。バイオマス燃料は食料との競合、燃料の加工プロセスにおける環境負荷、気候変動への影響などが懸念されており、発電事業者が商流上すべての地点における影響の程度と負荷の削減が取り組まれていることを確認する手段として、第三者認証の取得が挙げられている。
阪和興業はPKSの第三者認証制度として現行のFIT制度で認められているRSB認証と、2021年度に新たに追加される可能性の高いGGL認証を取得済み。同社は自社が取得したノウハウを活かし、申請から内部監査に必要な書面の準備や現地のトレーニングなどを日本語でサポートする事業を開始する。2月中のサービス開始を目指し、現在準備を進めているという。
また、ウェビナーでは、RSB認証、GGL認証の同時取得が可能となるスキームを提供することも発表された。
RSB、GGL両認証制度の審査はControl Union Japanが担う。同社は1週間につき1社程度の審査を請け負うことができ、年間約50社の審査が可能となる見込み。
一方、審査に至る前の現地の生産業者に対する内部監査については、新型コロナウイルスの感染拡大で現地への渡航が難しくなっている点や、オンラインを使用した動画審査の運用が進んでいないことから、通常2カ月程度かかるとされる期間が長期化する可能性が言及された。
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