東ガス=水素製造の「水電解セルスタック」の共同開発で合意
東京ガスは26日、半導体製造装置大手のSCREENホールディングスと「水電解用セルスタック」(*1)と「水電解用セルスタックの製造装置」を共同開発することで合意したと発表した。水電解用セルスタックは、グリーン水素(*2)製造用の水電解システムで中核となる部品。
水素製造の水電解装置は、水電解用セルスタックが製造費用の大きな部分を占めるという。2年間の共同開発により、低コストの製造技術の確立を目指す。東ガスは製品の寸法や能力、構造などといった仕様を検討、評価する。一方、SCREENは保有する技術を応用し、水素電解用セルスタックの製造技術と製造装置の開発を担当する予定。セルスタックは通常、板状の厚い部材を1枚ずつ積み重ねて製造するが、共同開発では部材を薄くし、材料の少量化と製造の高速化を図る。共同計画の中で水素の用途は、直接的な利用のほか、二酸化炭素(CO2)と反応させて製造する合成メタンの原料として活用することも視野に入れる。
*1 水を電気分解して水素と酸素を生じさせる板状の部品(セル)を積み重ねたもの。 *2 再生可能エネルギー由来の電力を利用し、水を分解して製造する水素。製造過程で二酸化炭素を排出しない水素
開発のイメージ 水電解システムの水素製造方法(概要) 燃料電池の発電方法(概要)
図表3点の出所:東京ガスの記者発表文
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