愛知県=炭素中立に向けたアイデアを募集
愛知県はカーボンニュートラル(炭素中立*)を実現するため、企業、団体から事業や企画のアイデアの募集を9日に開始した。応募の中から事業化すべきと判断されたアイデアは、テーマに応じて個別の研究会を設け、プロジェクトごとに事業化を支援していく。支援対象の判断では、学識経験者で構成される「あいちカーボンニュートラル戦略会議」の意見を踏まえる。愛知県は2020年度まで製造品出荷額等が43年連続で全国1位の座を守り続け「ものづくり王国」を誇るが、その半面、温室効果ガスの排出量が全国トップクラス。政府が4月に気候変動サミットで宣言した2030年度の温室効果ガスの13年度比46%削減の目標を受けて、愛知県は幅広くアイデアを募りカーボンニュートラルへの動きを加速させたい考え。
あいちカーボンニュートラル戦略会議は、座長を務める南山大学副学長の青木清教授、総括担当の山内弘隆・一橋大学名誉教授など7人で構成する。会議の下に「暮らし」、「事業活動」、「モビリティ」、「エネルギー」、「森づくり、木づかい」の分科会を設置する。各分科会には、学識経験者に加え、関係部署の県職員を充てる。
* 二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いてゼロにすること。
図の出所: 「カーボンニュートラルの実現に向けた本県の新たな取組について」愛知県
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