INPEX=炭素中立のLNGを直江津基地で受け入れ
資源開発大手のINPEX(旧国際石油開発帝石)は10日、カーボンニュートラル(炭素中立)の豪州産LNG(液化天然ガス)を新潟県上越市にある直江津基地で受け入れたと発表した。同社が参加する豪州のイクシスLNGプロジェクトで産出したLNGについて、プロジェクトのパートナーであるトタルエナジーと共同でカーボンクレジット(温室効果ガスの削減・吸収量の証明)を利用し、排出する炭素を相殺した。用いたクレジットはVCS(Verified Carbon Standard)により認証を受けたもの。INPEXは直江津基地で受け入れた今回のLNGをカーボンニュートラルガスとして需要に応じ国内の顧客に販売する。
採掘から顧客による燃焼まで脱炭素化 INPEXは今回、天然ガスの採掘から液化、輸送、販売、再気化、国内顧客による燃焼に至るまでの全ての工程で発生する温室効果ガスをクレジットで埋め合わせた。利用したレジットは、世界各地の環境保全プロジェクトなどの温室効果ガス排出削減の効果が、VCSにより認められている。 VCSは、「持続可能な開発のための世界経済人会議」(WBCSD)や国際排出量取引協会(IETA)などといった民間企業で構成されている団体が共同で2005年に創設した認証基準。森林や土地利用に関連するプロジェクト、湿地保全による温室効果ガスの削減などといった事業が実施されている。
写真の出所: INPEX 記者発表
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