木質チップ供給を手掛けるエコグリーンホールディングス(HD)は16日、千葉県の富里市、山武市、東金市の3地域で森林再生事業を始めると発表した。まずは今月から富里市で事業を営む。1日には富里市や地元の山林所有者らと事業に関する覚書を締結した。取りまとめ役の富里市が進める「森林再生プラン」に則り、エコグリーンが山林所有者から森林整備を受託する。事業を通し森林保全、低炭素社会、地域社会への貢献をめざす。

　森林再生事業では病害、災害、管理者の不在などで荒れた森林の伐採から、成長の早い早生樹を活用した再造林と森林の維持管理、また木材、森林の用途開発まで一貫して手掛ける。伐採した木はバイオマス発電燃料や水素、バイオエタノールの原料などで活用する構え。森林環境を活かしたグランピング施設の運営なども視野に入れる。