石油大手シェル=ハーグ地裁のCO2削減命令に控訴へ
石油大手の英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは20日、オランダのハーグ地裁が5月、同社に対し温室効果ガス(二酸化炭素・CO2など)の排出量削減を命じた決定に対し、控訴すると発表した。シェルは記者発表文で、同社が今年4月に発表した環境に関する計画を地裁が考慮していないなどと主張。同社のベン・ファン・ブールデン最高経営責任者(CEO)は発表文の中で、「温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするため、緊急の行動が必要であることには同意する。我々としても排出量の実質ゼロに向けた活動を加速する」との考えを示した。その上で、「しかし、民間企業1社に対する裁判所の決定は効果的ではなく、我々は控訴する。必要とされるのは明らかに、エネルギーシステム全体を根本的に変革することだ。気候変動には、緊急的な行動だけでなく、グローバルな広がりを有し、協力的で、かつ、すべての人々の間で協調を促すような取り組みの両方が必要とされる」(同CEO)とした。
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