川崎汽船=船上CO2回収装置、試作機で実証開始へ
川崎汽船は5日、三菱造船、日本海事協会と共同で開発中の洋上の二酸化炭素(CO2)回収装置について、同社が運航する石炭運搬船に小型の試作機を搭載したと発表した。三菱重工の横浜製作所で試作機を搭載したのは、東北電力に石炭を運ぶ船舶(CORONA UTILITY号)。今後、同船が三菱重の横浜製作所を出港したあと、三菱造船の専門技師が1回の航海に便乗し、試作機の性能検証、洋上での運転性能の評価、分離・回収したCO2 の分析を実施する。さらにその後は、乗組員が2021年度末まで試作機の運転、安全性、操作性の評価を実施し、洋上で利用できる小型のCO2 回収システムとしての実用化へ向け、三菱造船と共に実証実験を行う計画。日本海事協会は、試作機の搭載で安全性の観点から評価と検証を実施した。
搭載前のCO2回収装置 搭載したCO2回収装置
写真の出所: 川崎汽船 記者発表
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