北電など3社=火力のCO2回収・貯留技術でNEDOの調査受託
北海道電力とIHI、JFEエンジニアリングは6日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のCCUS(二酸化炭素回収・貯留)に関連する技術調査の事業を受託したと発表した。調査では、今後のCCUSの社会実装に向け、大型の石炭火力発電所から排出される二酸化炭素(CO2)の分離・回収技術や、回収したCO2を利用可能とするための集約技術について検討し、課題も整理する。調査対象は、北電の苫東厚真発電所。同発電所は石炭火力3基で構成され、合計出力165万kW。調査は8月から2023年2月まで実施する。
社会実装のシナリオも作成へ 調査内容は大別して4項目。(1)CO2の分離・回収技術と、(2)CO2排出源への影響、(3)CO2の集約技術―をそれぞれ検討し、(4)技術上の課題整理と社会実装に向けたシナリオも作成する。 3社の役割分担では、北電が発電所からのCO2分離・回収設備の最適な運用方法の検討と課題の整理。加えて、石炭火力発電所に適用するCCUSのコストも検討する。IHIは、発電所からのCO2 分離・回収設備とCO2 精製設備、圧送設備の技術検討と、課題の整理。石炭火力発電所に適用するCCUSのコストも検討する。JFEエンジは、回収したCO2をCCS(CO2回収貯留)・CCU(CO2回収有効利用)やカーボンリサイクルの実施現場に集約する工程で必要なパイプライン輸送設備の仕様を検討し、課題も整理する。
図の出所: 北海道電力 記者発表 添付資料
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