伊藤忠=都市ごみ原料の水素・燃料製造で米新興企業に出資
伊藤忠商事は23日、リニューアブル(再生可能資源由来)水素・燃料を開発する米ベンチャー企業レイブンSRに出資したと発表した。ワイオミング州に拠点を置くレイブンは、都市ごみを燃焼することなしにガス化して水素と一酸化炭素の合成ガスを製造する独自技術を開発し、同合成ガスから水素や燃料の製造を目指す。伊藤忠はレイブンの事業などを通じサプライチェーン(供給網)を構築し、リニューアブル水素・燃料の普及を図る。
レイブン、航空や陸上分野も視野 レイブンは、環境規制の厳しいカリフォルニア州で、都市ごみを原料とするリニューアブル水素の製造に着手した。水素は自動車向け。今後は、航空輸送や陸上輸送の分野で温室効果ガスの排出削減を可能にするSAF(持続可能な航空燃料)やリニューアブルディーゼル(*)の製造に拡大する方針。今回、伊藤忠はレイブンへの出資を、米石油大手シェブロン、燃料電池車の米ハイゾン・モーターズ、水素・環境分野に投資する米アセント・ハイドロゲン・ファンドの3社と共同で実施した。 *: 主にトラックやバスなどの燃料として、ライフサイクルアセスメントベース(「資源の採取―原料の生産―製品の生産―流通・消費―廃棄・再利用」という製品としてのライフサイクル全体、あるいは、その一部段階の環境に対する影響を評価する方法)での温室効果ガスの排出量を石油由来の軽油との比較で大幅に削減する次世代型のバイオ燃料
|
東京 : 電力チーム 戸塚 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.