INPEXは、静岡ガスに対してLNG 船1隻分(約7万トン)のカーボンニュートラルLNG(CN LNG)の供給を行うこととなったことを1日に公表した。今回供給するCN LNGは、4 日に静岡ガスのグループ会社である清水エル・エヌ・ジーの袖師基地(静岡市)に到着する予定。CN LNGは、天然ガスの採掘から液化、輸送、販売、再気化、国内顧客による燃焼に至るまでのすべての工程で発生する温室効果ガスに対して、カーボンクレジットを用いたオフセットを行うもので、オフセットで使用されるカーボンクレジットはVCS (Verified Carbon Standard)によって世界各地で環境保全プロジェクト等における温室効果ガス排出削減効果が認証されたものである。
　同社は、1月に発表した「今後の事業展開～2050ネットゼロカーボン社会に向けて～」において、2050年ネットゼロカーボン社会の実現にむけた経営の基本方針を掲げており、今回のCN LNG供給は、この基本方針に沿った天然ガスをよりクリーンに活用する社会のニーズに応えるソリューションを提供する取り組みだ。