鹿島・日コン=カーボンネガティブコンクリートの共同研究開始
鹿島建設と日本コンクリート工業は8月31日、鹿島などが開発した二酸化炭素(CO2)吸収型コンクリートと、日コンが開発したCCU(CO2回収・貯留)骨材・粉体素材(*1)を組み合わせ、大幅にCO2を削減できるカーボンネガティブコンクリート(*2)の製造技術を共同研究することで合意したと発表した。鹿島の「CO2-SUICOM」は世界で唯一実用化されているCO2吸収型コンクリート。一方、日コンの「エコタンカル」は、日本で唯一実用化されているCCU骨材・粉体素材という。共同研究では粉末状の炭酸カルシウムである「エコカンタル」をコンクリートに混入し、「CO2-SUICOM」としてコンクリート自体にCO2を吸収させることにより、従来想定されていた量を上回るカーボンネガティブを目指す。 *1 CCU骨材・粉体素材: コンクリートガラ(建物解体などで生じるコンクリートの破片)や残コン(工事現場で余った生コンクリート)などのコンクリート(産業廃棄物)に由来する材料にCO2を吸収させて製造した軽質炭酸カルシウムの骨材や粉体 *2 カーボンネガティブ: 温室効果ガス(CO2など)の吸収量が、排出量を上回る状態
図と写真の出所: 鹿島建設、日本コンクリート工業 記者発表
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