デロイト・JAPEX=苫小牧の炭素再利用で官民会議設置
デロイト・トーマツ・コンサルティング(東京都)と石油資源開発(JAPEX)は14日、北海道苫小牧市で実現可能性を調査中のカーボンリサイクル(炭素再利用)事業に関連し「苫小牧産業間連携検討会議」を設置すると発表した。炭素再利用の技術導入の具体化に向けた官民の議論の場とする。同調査は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がJAPEXとデロイトに委託した事業。両社は3月に調査を開始し、苫小牧周辺の工場などの電力や熱などのエネルギーと、二酸化炭素(CO2)など環境破壊物質についてそれぞれ流入量・流出量・生成量・消滅量(バランス)を分析した。検討会議では、分析結果を踏まえ、苫小牧市や地域産業などが一体となり、苫小牧地域のカーボンリサイクル技術導入のシナリオを議論する。
2022年4月以降に実証試験の可能性検討 検討会議は、9月15日開催予定の第1回以降、2022年3月までに計5回の開催を予定。苫小牧市をはじめとする関係官庁、関係団体、民間企業など約30の関係先が参加する。カーボンリサイクル技術導入による、CO2の燃料、化成品、コンクリートなどへの利用やCO2輸送をテーマに議論し、結果をとりまとめる。さらに、議論の結果をもとに、2022年4月以降に、具体的な実証試験やその他の実施可能性検討を進めていく計画。
図などの出所: 石油資源開発、デロイト・トーマツ・グループ 記者発表(3月26日)
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