出光= 原油の海上輸送をクレジットで炭素中立化、1万トン分
出光興産は12日、原油の海上輸送中の燃料消費に伴う二酸化炭素(CO2)排出量を削減するため、カーボンクレジット(炭素クレジット)を活用したと発表した。グループ初の試み。炭素クレジットを活用したのは、完全子会社である出光タンカーの保有する大型原油タンカー「日章丸」(載貨重量:約31万トン)が日本と中東間を往復する海上輸送で、同区間の航海1回で排出されるCO2は約1万トン。シンガポールの出光アジアが、炭素クレジットを管理・運営する国際的な団体であるVerraやGold Standardの認証による炭素クレジットを市場(民間主導の「ボランタリー市場」)で購入し、1万トンのCO2をオフセット(相殺)した。 出光興産と出光タンカーは今後、炭素クレジットを活用したオフセットを含め、さまざまな手法を用いて海上輸送のCO2排出削減に取り組むという。出光グループとしても、炭素クレジットの有効性を検討した上で、カーボンニュートラル(炭素中立)関連の取り組みを基にした炭素クレジットの創出や、内外で販売する各種製品と炭素クレジットを組み合わせ、環境負荷低減のニーズに対応する商品の販売を検討していくとしている。
グループ初のカーボンニュートラル海上輸送を実施した「日章丸」 写真の出所: 出光興産 記者発表
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