商船三井=アンモニア洋上設備の基本設計を完了
商船三井はこのほど、浮体式アンモニア貯蔵再ガス化設備(アンモニアFSRU)について、開発の初期段階であるコンセプトスタディ(基本設計)を完了したと発表した。基本設計では、船舶の主要な寸法、タンクの容量、機器の配置、出力などを検討。3日の記者発表によると、検討は三菱重工グループの三菱造船と共同で実施した。FSRUは元々、液化天然ガス(LNG)を洋上で受け入れて貯蔵し、本船上で再ガス化して陸上へ送出する機能を有した浮体設備。陸上の貯蔵タンクや再ガス化設備と比べ、工期が短く費用も割安という利点があるという。商船三井は、FSRU技術を転用し、アンモニア燃料の早期導入を図る。 検討では、幅広いニーズに対応できるよう、タンクのサイズや再ガス化方式などで条件が異なる複数ケースについて仕様を検討した。FSRUで使用する電力を将来的にアンモニア燃料で賄うことも視野に入れて開発を進める計画。 加えて商船三井は同日、三菱造船、関西電力とアンモニアFSRUの将来的な導入検討を共同で実施することに合意し、覚書を締結した。3社は世界各地でのアンモニアFSRUの導入を目指す。
図の出所: 商船三井 記者発表
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