太平電業は6月30日、同社の「西風新都バイオマス発電所」(広島県広島市、出力7,100kW)で建設していた二酸化炭素(CO2)回収装置が完成し、同日から商業運転を始めたと発表した。バイオマス発電とCO2回収を組み合わせることで、発電で生じる正味のCO2排出がマイナス状態となる「カーボンネガティブ」が実現できる。
今回導入したCO2回収装置は三菱重工エンジニアリング製でCO2回収量は1日あたり0.3トン。回収したCO2は発電所敷地内に併設した農業ハウスでトマト、イチゴ、レモンの栽培に利用する。CO2は植物の光合成を促進する効能がある。
