関西電力はイギリスとドイツを結ぶ初の国際連系送電線プロジェクト「ノイコネクト英独連系線」の事業会社が21日に金融機関と融資契約を締結したと発表した。関電が参加する同プロジェクトは2028年の運転開始を目指し、今後、本格的な工事を始める。関電の22日の記者発表によると、同連系線で英独間の直接の電力融通が可能になり、両国のエネルギーセキュリティーが向上するほか、再生可能エネルギー発電で生じた余剰電力の融通を通じて脱炭素にも貢献するという。二酸化炭素(CO2)の削減効果は、運転開始後の25年間で1,300万トンに達する見込み。
ノイコネクトは英国東部とドイツ北部を連系線で総延長は約725km。送電方式は超高圧直流システムを採用する。送電電圧は50万V(ボルト)、容量が140万kW。事業会社であるノイコネクトやノイコネクトジャーマンなどが新設の国際送電線の運用などを担当する。出資の内訳は、関西電力グループが18.3%、インフラ投資などの仏メリディアンが53.5%、大手保険のグループ企業である独アリアンツキャピタルパートナーズグループが26.2%、プロジェクトの初期開発用の特定目的会社である英クリーンエイジパワーグループが2.0%。

図の出所: 関西電力 記者発表

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