東レ=英国で再エネ利用による水素製造の調査を開始、4社共同
東レは25日、丸紅、やまなしハイドロジェンカンパニー(YHC、山梨県甲府市)、シーメンス・エナジーとの4社共同により、英国で再生可能エネルギーを利用した水素製造の調査を開始すると発表した。同調査は10月27日に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から実証事業として採択を受けた。 調査は、丸紅が地元政府と共同でグリーン水素(製造過程で二酸化炭素を排出しない水素)関連事業を展開するスコットランドで実施する(*1)。地元の再エネとシーメンス・エナジー製の固体高分子(PEM)形水電解装置を使用。東レは電解装置に搭載する「炭化水素系電解質膜」、YHCが技術力を有する「P2G(*2)システム」をぞれぞれ提供し、グリーン水素の製造についてグラスゴーで調査する。 加えて、寒冷都市型の熱需要などをグリーン水素で賄う新たなエネルギー需給システムの構築・運用方法や、大型施設向け暖房設備、工業用ボイラーでのグリーン水素の利活用についても調査を実施する計画。 *1: 丸紅は2021年11月10日、スコットランド開発公社との間で、スコットランドの浮体式洋上風力発電の拡大・グリーン水素の製造・利活用を含む脱炭素化に向けた包括的な協力に関する覚書を締結(=11月25日の丸紅記者発表) *2: 「Power to Gas」の略。太陽光などの再エネ由来の電力を活用し、水の電気分解から水素を製造するシステム
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