イタリア=ENI子会社とアイルランド企業、浮体式洋上風力発電で提携
イタリア炭化水素公社(ENI)の子会社であるプレニチュード・ベネフィット・コーポレーション(ソシエタ・ベネフィット)と、再エネプロジェクトを手掛けるアイルランドのシンプリー・ブルー・グループは17日、イタリアで新しい浮体式洋上風力発電プロジェクトの共同開発に関する契約に署名した。プレニチュードの持つ技術、グローバルな浮体式風力発電プロジェクトの実績があるシンプリーグループの知見を生かす狙いがある。
最初に手掛ける2つのプロジェクトである「メサピア」(プーリア州)、「クリミサ」(カラブリア州)の計画書は既に関係当局に提出されている。オトラント海岸から約30キロメートル離れたメサピアプロジェクトは、総容量1.3GWで年間約3.8TWhの発電量を提供できるという。一方、クロトーネ沖約45キロメートルに位置するクリミサプロジェクトは、総容量1.1GWで年間最大3.5TWhのエネルギー生産を提供することができるとしている。両プロジェクト合計で250万世帯以上の電力を賄うことができ、同国の脱炭素化にも寄与するとみられている。
東京 : 海外製品チーム 横井 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.