フォレストエナジー=発電副産物のバイオ炭、品質保証の認証取得
バイオ発電などを手掛けるフォレストエナジー(東京都品川区)はこのほど、和歌山県新宮市で運用する木質バイオマス発電所の副産物であるバイオ炭の品質について、スイスを拠点とするバイオ炭の品質保証機関「カーボン・スタンダード(Carbon Standard)」から認証を受けた。バイオ炭規格のひとつであるEBCベーシック・マテリアルズの認証を受けたのは日本初という。発電規模1,764kW・熱供給3,800kWの同発電所の燃料は、和歌山県など地元の未利用木材で、年間2万トンを使う。バイオ炭の年間生産量は約1,500トン。 同社はバイオ炭を配合した環境負荷の小さいアスファルトやコンクリートの2023年中の商用化を目指し、提携企業と共同で開発中。3日の記者発表によると、現在、低環境負荷型のアスファルトやコンクリートの二酸化炭素(CO2)削減効果をクレジット化する仕組みは国内にはない。一方で、カーボン・スタンダードの認証を取得したバイオ炭を活用することにより、ドイツの民間主導の炭素クレジット市場であるカーボンフューチャー(Carbonfuture)などといった欧州市場を通じたクレジット化が可能になるという。
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