大ガス=合成メタン、豪州で生産・輸出を検討―30年に輸出6万トン
大阪ガスは、オーストラリアで合成メタンを製造し日本などに輸出する事業の詳細な検討を4月から始める。同社の現地法人と豪州のエネルギー企業サントスが検討の契約を締結した。計画では、豪州の工業分野の排ガスや天然ガス液化プラントから回収する二酸化炭素(CO2)と、再生可能エネルギー由来の電力で水を電気分解してつくるグリーン水素から、メタンを製造する。その上でサントスなどの液化天然ガス(LNG)基地で液化し、日本などに輸出することを目指す。輸出を開始する予定の2030年の目標量は年間6万トン。 合成メタン製造プラントの生産能力は、1時間あたり1万N立法メートル(ノルマル・リューベ、標準条件での気体の体積)級を予定。将来的に空気中から回収するCO2の活用も視野に入れる。 現地法人とサントスは2022年度に事業の実現可能性を調査、検討した。4月から開始する検討では、再エネ電力とCO2の調達、合成メタン・グリーン水素製造プラントの立地選定、合成メタン製造時の効率性やプロセスの最適化、事業性評価などを行う。検討のあと、2024年度に事業の基本設計を実施し、2025年度には投資の意思を決定する。
(イメージ図) (注:e--メタン=合成メタン、CH4=メタン) 図の出所: 大阪ガス 発表資料
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