東洋エンジ=新開発の触媒によるアンモニア合成、商業化に向け覚書
|
東洋エンジニアリングは東京工業大学、アモンフィールズ(Ammon Fields、東京都赤坂区)、エフ・シー・シー(FCC、静岡県浜松市)と、東工大の原亨和教授らが開発した「鉄-ヒドリド触媒」を燃料用アンモニアの製造システムに適用して商業化することを目指し、開発に共同で取り組む覚書を締結した。新開発の触媒は、低温・低圧の条件でも性能が高く、アンモニア合成の省エネルギーや二酸化炭素(CO2)削減に効果があるという。希少金属(レアメタル)を使用しない鉄触媒であるため、経済性や安定供給の点でも優位性を持つ。 従来の技術では、アンモニアを合成するため400~600度の温度と15~20メガパスカルの気圧という環境が必要。新触媒により、100度、1メガパスカルの条件でもアンモニアの合成が可能になる。将来的に大きな需要が見込まれる燃料アンモニア製造を念頭におき、中・大型設備に適した運転条件と新開発の触媒を組み合わせて燃料アンモニアの製造コストを低減する計画。開発プロジェクトの統括とエンジニアリング(生産技術)の検証、事業化の検討は東洋エンジが担当する。東工大が触媒の研究と開発、アモンフィールズが関連の知財管理を担う。FCCは触媒の開発に加えて、製造を受け持つ。
|
東京 : 戸塚 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.




