日本郵船=バイオディーゼルで試験航行を実施、愛知県からベトナム
日本郵船はこのほど、国内で外航船にバイオディーゼル燃料を供給し、愛知県の衣浦港からベトナムのカイラン湾まで試験航行を実施した。使用した船舶は大王製紙向けの木材チップ専用船で、全長210メートル、幅36.5メートル、総トン数4万9,035トン、載貨重量6万575トン。発表によると、6月22日に衣浦港で豊田通商マリンフューエルからバイオディーゼル燃料の供給を受け、29日にカイラン湾に到着したという。航行中にバイオディーゼル使用時の推進装置や発電機の動作を検証した。 日本郵船はグループで2019年度以降、2022年度までにばら積み船を中心として外航船7隻、タグボート(曳舟)2隻でバイオ燃料を使用した試験航行を実施。2023年度も複数隻での試験航行を目指すという。 国土交通省は今年3月、船舶のバイオ燃料取り扱いのガイドラインを策定した。同ガイドラインでは、バイオ燃料が、性状が軽油に類似するバイオディーゼル燃料と、ガソリンに似たバイオエタノールの2種に区分される。日本郵船が今回使用したバイオディーゼル燃料は船舶での利用が期待されており、廃食油などの生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料とする。
(バイオ燃料補給時の木材チップ専用船) 写真の出所:日本郵船 発表資料(6月30日発表)
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