東洋建設、エア・ウォーター=小型装置によるCO2固定化、共同で実証
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東洋建設とエア・ウォーターは7月、エア・ウォーターが開発した小型装置を使用し工事現場や作業船から排出される二酸化炭素(CO2)の回収と利活用を想定した実証実験を共同で実施した。実証では、ディーゼル発電機から排出されたCO2を回収して高純度の液化炭酸ガスとドライアイスを製造。さらにドライアイスをセメントスラリー(セメントと水の混合液)に混入することでCO2の固定化に成功した。 東洋建設は、2024年度をめどに海上工事の作業船への回収装置搭載を検討している。将来的には保有する作業船から発生するCO2を回収し、作業船上でセメントや地中へのCO2固定量を最大化する技術の開発にも取り組む予定。 両社は今回、北海道にあるエア・ウォーターのグループ企業の工場で小型CO2回収装置「ReCO2 STATION」を使用して実証を実施。同装置は排出ガスに含まれる低濃度のCO2を高効率に回収し、液化炭酸ガスやドライアイスを製造することができる。実証では、海上工事での運用を想定した条件で、ディーゼル発電機(作業船電源用)から排出されるCO2の回収量と電力消費量を検証。加えて、回収したCO2から製造した液化炭酸ガスとドライアイスの品質の確認なども実施した。
写真の出所: 東洋建設、エア・ウォーター (18日)発表資料
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