横浜市・東ガス・三菱重G=ごみ焼却の排ガス、メタン合成の実証開始
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横浜市と東京ガス、三菱重工グループは、ごみ焼却工場の排気ガスから分離・回収した二酸化炭素(CO2)をコンテナ積載のトレーラーで輸送し、合成メタンの原料として利用する共同実証を開始する。7月28日の発表によると、実証では鶴見区にあるごみ焼却工場の排出ガスから、三菱重グループが開発した装置によりCO2を分離・回収し、同区内にある東ガスの研究施設に輸送してメタンを合成(メタネーション)する計画。 回収したCO2と水素を反応させて都市ガスの主成分であるメタンを生成する。実証のCO2回収・有効利用(CCU)技術による生産規模は1時間あたり12.5立方メートルと、標準的な家庭の約260世帯の消費量に相当するという。三菱重Gからの参加は、三菱重工と三菱重工環境・化学エンジニアリング。 実証試験で使用するメタン合成施設は、横浜市のごみ焼却工場で発電時に創出された非化石証書を活用し、再生可能エネルギー100%で運用する。今後、メタン合成以外にも、産業ガスとしてのCO2活用などを目指し、回収量や輸送先など流通の可視化に向けた検討も進めていく。
(実証試験イメージ) 図の出所: 横浜市、東京ガス、三菱重工業、三菱重工環境・化学エンジニアリング 発表資料
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