INPEX=プルタミナとの戦略的協業に関するMOU締結
INPEXは7月下旬、同子会社INPEXマセラを通じてオペレーターを務めるインドネシアのLNGプロジェクトについて、協働していたシェルのグループ会社が、権益を国営プルタミナやマレーシア国営ペトロナスに譲渡したと発表した。INPEXはこれを機にプルタミナと戦略的協業に関する覚書(MOU)を締結した。
同プロジェクトは、インドネシアのアラフラ海マセラ鉱区にあるアバディLNGプロジェクト。MOUは、プロジェクトのバリューチェーンを中心に、広範にわたる分野で戦略的協業を目指す。
具体的には、LNGの引取や輸送、LNGを原料とした水素やアンモニアの生産、地元関係者との協業などを図る。長期にわたって競争力と持続可能性を高め、事業価値の向上、シナジー効果を目指す。
INPEXは新パートナー2グループが権益を取得した後、順次現地での各種作業等を再開する予定。同社はまた、子会社を通じ、4月4日付で新たな事業として二酸化炭素の回収および貯留(CCS)を追加。改定開発計画(改定POD)としてインドネシア政府に提出した。
同プロジェクトのLNG生産量は年産950万トン規模を想定。日本の年間LNG輸入量の1割強に相当する。INPEX広報によると、プロジェクトの権益のうち65%を同社が所有し、国内外の企業にLNGをどの程度供給するか、今後、検討するという。
アバディガス田は、世界有数の良好なガス田で、効率的な開発が可能という。CCSを取り入れることで長期にわたり水素やアンモニアといったクリーンエネルギーの安定供給を目指すという。CO2排出量や排出削減量についても調査し、プロジェクト全体でのカーボンネットゼロ達成を目標としていくという。


