タイ・バンプー=炭素回収・利用・貯留の計画、米ルイジアナ州と協定
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タイのエネルギー大手バンプーはこのほど、米ルイジアナ州と二酸化炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)計画の協定を締結した。バンプーは「ハイウエスト」と呼ばれるプロジェクトで、CCUS設備の建設と二酸化炭素(CO2)の隔離を行う予定。同社による米国でのCCUS計画は3件目。 バンプーは、先行する米国でのCCUS計画の2件のうち「バーネットゼロ」については、実際の建設に移る意思を示す最終投資決定(FID)を2022年に実施。同年10月には、もう1件の「コットンコーブ」の内部的なFIDを行った。バーネットゼロは投資額が2,900万ドル(約43億円)から3,400万ドル程度、年間平均で最大約21万トンの二酸化炭素(CC2)回収を見込む。コットンコーブはそれぞれ1,400万ドルから2,400万ドル程度、約8万トンの予定。 バーネットゼロの設備建設は昨年7月に始まり、今年12月までにCO2の地下への最初の注入を実施することを目指す。コットンコーブでは、2024年末までにCO2の回収を開始することが目標。 バンプーの石油・ガス部門の幹部は17日の発表文の中で、「我々は天然ガス事業の上流部門で、2030年代に年間1,500万トンから1,600万トンのCO2削減を目指しており、常にCCUSプロジェクトの拡大を図っている」などと述べた。
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