アイシン高丘=銑鉄の溶解炉・キューポラ用、バイオ燃料を開発
自動車部品大手アイシンのグループ企業であるアイシン高丘は28日、鋳鉄部品の製造工程で使用するキューポラ(溶解炉)用のバイオ成型炭を開発したと発表した。同社は食品廃棄物のヤシ殻からバイオ成型炭を製造し、キューポラ操業や製品への影響について試験を実施、石炭由来コークスの代替燃料として置換できることを確認したという。2025年度中に量産化を開始する予定。現在50%の置換率の向上も図る。 アイシン高丘は引き続き、キューポラ用に適したバイオ成型炭の実用化のため、試験で発熱量などの特性や製造条件といった技術データを集める。同社の排出する二酸化炭素(CO2)のうち、銑鉄を溶解する工程での排出は全体の約60%。バイオ成型炭への置き換えにより、廃棄物として捨てられているヤシ殻の有効活用で廃棄物削減にもつながるとしている。
(左:キューポラ、 右:バイオ成型炭) 写真の出所: アイシン高丘 発表資料
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