アルヌール=藻類バイオマスから燃料精製に成功、名古屋大と共同
新興バイオ企業のアルヌール(東京都渋谷区)はこのほど、名古屋大学の神田英輝助教との共同で、藻類バイオマス(再生可能な有機資源)から得られる脂質からバイオ燃料を精製することに成功した。精製では、希少成分であるフコキサンチンを抽出した後の藻類バイオマスを使用。アルヌールは、美容・健康品を扱う通信販売パスの完全子会社で、2020年の設立。フコキサンチンを生む微細藻類の培養や、研究試薬用のフコキサンチンの販売を手掛ける。 4日のパスの発表によると、藻類バイオマスは技術改良により大量培養が実現すれば、あらゆる藻類がバイオマスとして二酸化炭素(CO2)削減、多種類の希少成分抽出、残さ活用といった多段階利用(カスケード利用)が可能になる見込みという。アルヌールは、脂質以外の活用で収益を得るようになれば、脂質自体が生産コストゼロの産業廃棄物と捉えることができることから、採算性のあるバイオ燃料の生産も実現可能とみている。
(精製されたバイオ燃料) 写真の出所: パス 発表資料
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