幌加内町・民間共同=そば殻原料のバイオコークス、製造技術の実証へ
北海道幌加内町、きたそらち農業協同組合、エア・ウォーター、JFE条鋼、巴商会は共同で、そば殻などを原料としたバイオコークスの製造技術の実証を行う。5者は事業計画を北海道の補助金に応募し、11月8日に採択された。2026年度の商業化を目指す。同年度の目標は、バイオコークスの販売量を年間300トン以上、最大で600トン、売上を年間1,500万円、二酸化炭素(CO2)の排出削減量を年間500トン以上とする。同事業を20年以上継続させる予定。 実証事業では、バイオコークスを低コストで製造する工程の確立を図る。第1段階では、乾燥を必要としないそば殻、そば残渣、籾殻を原料とした製造プロセスを検討。第2段階では水分を含むバイオマスを原料に製造したバイオコークスの一部を乾燥熱源として使用するバイオコークス製造工程に取り組む。製造するバイオコークスは直径60ミリ、長さ60ミリと石炭コークスと同程度のサイズとし、1日あたり1トンの製造能力を目指す計画。 製造と並行して、試作したバイオコークスを活用した利用試験も実施する。幌加内町の公共施設にバイオコークス焚きのボイラーを設置して温水を供給するほか、JFE条鋼の豊平製造所(札幌市)の電気炉で石炭コークス代替の実証を行う。
(実証事業のスケジュール) 注) BIC:バイオコークス 図の出所: エア・ウォーターによる配信資料(11月27日)
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