INPEX=再エネ由来ディーゼル燃料の実証実験を開始
INPEXは11月末、サンユエネルギー及びきんでんと、INPEXが調達し、サンユエネルギーが供給する再エネ由来ディーゼル燃料(Renewable Diesel、以下RD)を、きんでんの教育訓練施設きんでん学園(兵庫県西宮市)で資材運搬用トラックの燃料に使用する実証実験を開始すると発表した。
約1年にわたる本実証実験では、RDの利用に伴うさまざまな要素について調査し、将来の展開を検討するもの。なお、兵庫県では、RDを燃料とするトラックの公道走行は今回が初となる。
今回使用するRDは、INPEXと協業体制を構築する伊藤忠商事が、世界最大のRD製造者であるフィンランドのネステから調達し、伊藤忠エネクスがINPEXに供給するものであり、ライフサイクルアセスメントベースでの温室効果ガス(GHG)排出量で、石油由来軽油比約90パーセントの削減を実現できることから、GHG排出量削減に大きく貢献できる次世代再エネ燃料として、今後各分野でのさらなる利用拡大が期待されている。またRDは、軽油燃料のエンジンを改造することなくそのまま使用できるため、車両への追加投資が不要。同社は、今回のきんでん学園の資材運搬用トラックの燃料に使用する実証実験により、工事車両の脱炭素化へつなげていきたいと考えている。
今後も3社は、軽油からRDへの切り替えによる工事車両の温室効果ガス削減をはじめ、様々な脱炭素の取り組みを推進していくという。
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