ENEOS=日豪間CCSバリューチェーン構築に向けサントスと共同検討開始
ENEOSとJX石油開発は15日、豪サントスと日豪間CCS(CO2回収・貯留)バリューチェーン構築に向けた共同検討に関する覚書を締結したと発表した。
今回合意した共同検討は、ENEOSの製油所および日本国内の様々な産業から排出される CO₂を回収し、豪州に海上輸送した上でサントスが保有する南豪州のムーンバ貯留サイトへ圧入・貯留を実施することによるCCSバリューチェーン構築に関する事業性を調査するものだ。
さらに 3 社共同で、ムーンバ貯留サイトにおいて DACCS(Direct Air Carbon Capture and Storage)*1および合成燃料製造の検討を実施する。ENEOS広報担当によると、合成燃料に使用するCO₂量や水素の調達ルートや3社の所掌についても今後検討するという。サントスは、ムーンバ貯留サイトにおいて、世界最大規模のCCS事業に取り組んでおり、2024年にはCO₂の圧入・貯留を開始する予定。
ENEOSグループは、2023年5月に公表したカーボンニュートラル基本計画において、自社および他社のCO₂排出量を削減する手段として2040年までに年間2,000万トン超規模のCCSの事業化を目指すことを掲げている。また、サントスとは、豪州およびマレーシアにおける石油・天然ガス開発ならびにパプアニューギニアにおけるLNG事業などでも協力関係にある。
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