大林組=NZとフィジーで水素の製造・輸送・利用、実証事業を開始
大林組は、ニュージーランドの同社グループ企業ハルシオンパワー、フィジーのエネルギー供給事業者フィジーガスとの共同により、NZとフィジーでグリーン(環境配慮型)水素の製造・輸送・利用に関する実証事業を開始する。同実証は、環境省の公募事業として採択された事業で補助金を受ける。大林組は、実証事業を通じて、フィジーの再生可能エネルギーの利用状況や政策を調査し、同国での再エネ事業と水素普及の可能性を検討するという。 9日の発表によると内容は、(1)ハルシオンがNZのタウポに保有する水素製造プラントで地熱発電由来の電気により水素を製造し、(2)オークランド港からフィジーのラウトカ港まで水素を海上輸送する。さらに、(3)その水素を使い、フィジーガスの液化石油ガス(LPG)貯蔵施設に据え付けられた水素とディーゼルの混焼発電機で発電し、同施設内の電力として利用する計画。 大林組は、実証事業の代表事業者としてプロジェクト全体の統括やフィジーでの現地調査、水素の海上輸送、フィジーガスの水素混焼発電機導入の支援などを行う。ハルシオンは水素の製造と輸送(タウポ・オークランド間の陸送)、フィジーガスは実証期間中の混焼発電機の運転と維持管理をそれぞれ担当する。 (実証のイメージ) 図の出所: 大林組 発表資料
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