関電=姫路第二発電所でCO2分離・回収技術の実証へ、三菱重工と覚書
関西電力は17日、二酸化炭素(CO2)の分離・回収技術に関する試験設備の建設と実証試験に向けた覚書を三菱重工業と締結したと発表した。関電の姫路第二発電所に、1日5トンのCO2を処理できる分離・回収システムの試験設備を関電の姫路第二発電所に建設し、2025年度からCO2を分離・回収する計画。実証の終了時期を未定とし、火力発電設備の主流となっているコンバインドサイクル発電方式に適応したCO2の回収工程や高性能な吸収液の開発を目指す。 両社は分離・回収システムのCO2吸収材として共同開発したアミン吸収液を採用する。これまでにも、南港発電所に1日2トンのCO2を処理する能力を持つシステムを1991年から設置し、アミン吸収液や回収工程を共同開発してきたという。今回の実証が行われる姫路第二発電所は、ガスと蒸気のタービンを組み合わせたコンバインドサイクル発電6基を擁する。発電機の出力はそれぞれ48万6,500kWで、合計291万9,000kW。
(CO2回収の工程) 図の出所: 関西電力 発表資料
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