TMAM=生物多様性クレジットの創出、サステナクラフトと研究開始
東京海上アセットマネジメント(TMAM)は1日、生物多様性の環境価値を定量化し取引可能なクレジットを創出するため、サステナクラフト(sustainacraft、東京都千代田区)と共同研究を開始したと発表した。両社は生物多様性クレジットの創出に必要な取り組みや、クレジット認証で求められるモニタリング・報告・検証の手法について研究する。 研究対象は沖縄県石垣市野底(のそこ)のウミショウブの藻場。TMAMは、野底地区で観光業を手掛ける「エコツアーふくみ」、野底小学校と協力してこれまで再生と研究を進めてきた藻場で、新たにサステナクラフトと協力しクレジット創出で必須となるデータの推計や計測を行う。 両社は藻場について、生物多様性の保護活動が実施されなかった場合の将来の状況を示す「ベースライン」を推計する。継続的なモニタリングに必要な技術の研究も扱う。研究作業では、サステナクラフトが持つ衛星遠隔計測の技術と、データから因果関係を推論する「因果推論」技術を用いる。 TMAMは環境省の作業部会にも参加し、生態系保全の支援活動を証明する「支援証明書」など関連する制度の検討を進めているという。事業活動による自然への影響評価と情報開示の国際的な枠組みである「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」に関係した取り組みも進める方針。
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