ENEOS=合成燃料の実証プラント、運転開始 ― 日量1バレル
ENEOSは9月30日、合成燃料の実証プラントの運転を開始したと発表した。横浜市にある同社の中央技術研究所に建設したプラントの生産能力は日量1バレル(約159リットル)。製造した合成燃料は、来年4月から開催の大阪・関西万博での大型車両による走行実証などに活用される予定という。原料である水素の製造では、非化石証書により二酸化炭素(CO2)排出を相殺した電力を使用する。 ENEOSの合成燃料製造技術開発は2022年、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業に採択された。同年4月の発表によると、開発期間は、日量1バレルの小型プラントが2022年度から2025年度の予定。小型プラントの実証を踏まえ、さらに2024年度から2028年度の期間に日量300バレルのプラントで実証を行う計画。液体燃料の収率(理論値に対する実際の収量)を80%以上に向上させ、2040年ごろまでの商用化を目指す。
(合成燃料・実証プラント、イメージ) 図の出所: ENEOS 発表資料 注) FT反応設備: 一酸化炭素(CO)と水素の混合物である合成ガスから合成粗油を製造する設備(FT:フィッシャー・トロプシュ) DAC: 直接空気回収技術
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