三井住友海上=CO2回収・貯留の事業者向け保険、販売開始
三井住友海上火災保険は、二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)事業者向けに専用保険の販売を19日から開始した。海底の地中にCO2を圧入・貯留することで発生するリスクを包括して補償する。19日の発表によると、CCS事業のリスクを補償することで、CCSの事業化や水素・アンモニアなど次世代エネルギーの社会実装を支援することを目指すという。化石燃料由来の水素・アンモニアの利用では製造過程で排出されるCO2をCCSで抑制することが期待されている。 三井住友海上は、海底の地中へのCO2圧入・貯留や貯留用井戸の掘削に伴う3種の損害について、建設段階と操業段階で包括して補償する。補償する損害は、(1)事業者が所有、管理する設備に生じた物的損傷や事業停止に伴う利益損害、(2)事業者が所有、管理する設備に起因して生じた第三者の物的損害または身体障害に対する賠償責任、(3)CO2貯留用の井戸の制御費用、再掘削費用、井戸の改修にかかる費用。 今後、同社は貯留層からCO2が漏出した際の環境価値の喪失に対する補償など、新たなリスクに対応した専用保険の拡充を検討する予定。
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